今年も全世界のマーケターの注目を集める、世界最大級のデジタルマーケティングイベント「ad:tech tokyo」が、2012年10月30日と31日の2日間、東京国際フォーラムで開催されます。
インターネットマーケティングの最新事例や、先端テクノロジーに触れることができる「ad:tech tokyo 2012」の登壇者から、SMMLabが最も注目しているFacebook本社取締役マーク・ダーシー(Mark D’Arcy)氏をご紹介します!

 

こんにちは、SMMLabの藤田です。
今年4回目を迎えた「ad:tech tokyo」は、メディア、セールスプロモーション、ブランドマーケティング、PR、プロダクトマーケティング、リサーチ、クリエイティブ、テクノロジーなど、様々な立場でデジタルマーケティングに関わっている人を対象に、「デジタル時代におけるマーケティングのベストプラクティス」を提供する、世界最大級のデジタルマーケティングイベントです。
「ad:tech tokyo 2012」公式サイト
http://www.adtech-tokyo.com/ja/
 
厳選されたスピーカーが最先端の事例を交えながら今後の業界動向についての見解を議論するカンファレンスや、すぐに使える実践法や新たなビジネスチャンスを模索するパネルディスカッション、世界中の最先端テクノロジーを間近で体験出来るエキシビションなど、デジタルマーケティング業界の今と未来を一度に知ることが出来る「ad:tech tokyo」は、マーケターにとって必ずチェックしておきたいイベントの一つだといえます。
 
今回も6つのキーノート、36のテーマ別セッション、約120社が出展する展示会など、多彩なプログラムが用意されていますが、世界で活躍するキーパーソンたちが、最先端のビジネス戦略や、最新のインフォメーションを発信する特別講演「キーノートプレゼンテーション」は、「ad:tech tokyo」最大の見所です。
※「ad:tech tokyo 2012」は基本的には有料のイベントですが、10月28日までに登録すれば無料で入手出来る「ビジターパス」が用意されています。(同時通訳利用の場合は3, 150円)この「ビジターパス」があれば、キーノート、エキシビション、スペシャルイベントに参加することが可能です。
adtech Tokyo 2012 参加登録ページ
http://eventregist.com/e/adtech_tokyo_2012
 
 
 

「ad:tech tokyo 2012」キーノートプレゼンテーション登壇者(登壇順)

 
10月30日
 
Facebookグローバル・クリエイティブ・ソリューション・ディレクター
マーク・ダーシー氏
 
ユニリーバのグローバル・メディア・イノベーションのバイスプレジデント
バブス・ランガイヤ氏
 
10月31日
アドビ システムズ社のエンタープライズキャンペーン/デマンドマーケティング,
ディレクターのスコット・ハリス氏
 
米国Gapにおけるカスタマーエンゲージメントのグローバル・リード
トリシア・ニコルズ氏
 
グローバルメディアグループUM
グローバル・チーフエグゼキュティブオフィサー(CEO)
マット・ザイラー氏
 
「爆速」をキーワードに脅威の変化を続けるヤフー株式会社
代表取締役社長 / 最高経営責任者、宮坂 学氏
 
以上6人のキーパーソンがそれぞれの立場から最先端の事例や知見を語る興味深い内容となっていますが、その中でもSMMLabは特に米国Facebook本社取締役のマーク・ダーシー(Mark D’Arcy)氏の講演に注目しています。
 
 

adtech tokyo 2012 keynote Facebook Mark D’Arcy

adtech Tokyo 2012 公式サイトより


 
Facebookでグローバル・クリエイティブ・ソリューション・ディレクターを努めるマーク・ダーシー(Mark D’Arcy)氏は米国 Facebook Inc. 本社の取締役で、今回が日本国内初の講演となります。テーマは、ソーシャルグラフ(友人同士のつながり)を有効活用した革新的なアイデアを開発する視点からの企業向けのSNS活用法ということで、Facebookが独自に収集しているマーケティング活用の最先端ノウハウが語られるに違いありません。
 

マーク・ダーシー(Mark D’Arcy)氏からのメッセージ

世界のさまざまなアワードの審査員を務めたこれまでの経験の中で、私は 何度も繰り返し、世界の数年先を行っているような日本の素晴らしいテクノロジーとその高いクリエイティブに驚かされてきました。今日、多くのアイディアは、ソーシャルメディアを通じて広がっており、それは、企業やブランドが自分たちのストーリーを世界に伝えるための方法を変えています。私は、フェイスブックというプラットフォームが、日本のクリエイティブでテクノロジーに精通した、広告マーケティングに関わる人々が、国境を越えて世界の10億人のユーザーにアイディアをつなげるキャンバスになると信じています。 adtech Tokyo 2012 公式サイトより

 
 

Facebookのマーケティング活用の秘密を知る、もう一人のマーク

 
マーク・ダーシー(Mark D’Arcy)氏は、2011年3月のFacebook参画以前、7年間にわたりタイム・ワーナー社のチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)として、グローバルメディアグループを率いていました。従来型の販売部隊を、マーケティングパートナーにこれまでの枠を超えたメディアソリューションを提供するチームに変身させ、2009年には同グループの同グループのプレジデントに就任している人物です。
広告業界では彼の創造性が高く評価されており、クリエイティブ産業におけるリーダーシップによって、2010年のKEA World Class New Zealandアワードを受賞。また、国際デジタル芸術科学アカデミーを始め、広告関連のクリエイティブ審査委員会及び評議員会にも参加、ニューヨーク市立博物館の理事や独立系映画制作プロジェクトのメンバーとしても活動しています。
Facebook社における彼の使命は、「マーケティングパートナーの収益を最大化すること」であり、そのためにマーケティング担当者がキャンペーンにソーシャルネットワークを使用する方法についてのアイデアを開発しています。広告代理店と一緒にFacebookマーケティングのベストプラクティスを研究するコミュニティー「Facebook STUDIO EDGE」を立ち上げたり、優秀な事例を評価するクリエイティブ評議会を開催しているダーシー氏は、今一番効果的なFacebookの活用法を知っている人物だと言えるかもしれません。
 
マーク・ダーシー(Mark D’Arcy)氏が、これまで数々の講演の中で変わらずに語ってきたことは、「人々の最大関心事は人である」ということです。人は人に関心があるからFacebookを訪れる。だから、企業やブランドはその関心を自身に直接引きつけることに注力するのではなく、どうやって人々のネットワークに繋がっていくかを模索する必要があると言います。そして、企業のマーケターに常に「人々が関心を持つか?」「共有したいと思うか?」を考え続け、人々の共感や好意、愛着が得られるようにコンテンツを作成することこそが、消費者であるユーザーとの会話を創出するために一番重要なことだとしています。
Facebookの本質を理解し活かすことで、マーケティングツールとしての効果を最大化する。今回の「ad:tech tokyo 2012」キーノートプレゼンテーションでもこうした主題を基に、具体的な施策へのヒントがマーク・ダーシー(Mark D’Arcy)氏本人から直接語られることが期待されます。Facebookをビジネスに活用したいと思う方にはとても興味深い内容ではないでしょうか?
 
SMMLabでは、このマーク・ダーシー氏のキーノートプレゼンテーションをはじめ、「ad:tech tokyo 2012」から選りすぐったセッションを、後日レポートする予定ですので、どうぞお楽しみに!
 
■参考記事
【ad:tech東京2011レポート】
・「adidas US」デジタルマーケティングのトップが語る3つのキーワード
http://smmlab.jp/?p=1780
・「アディダスジャパン」が目指す360:365 全方位常時コミュニケーション
http://smmlab.jp/?p=1849
・アメーバ・グリー・mixiのグローバル戦略
http://smmlab.jp/?p=1901
・ソーシャルCRMに取り組む時に知っておきたい5つのこと
http://smmlab.jp/?p=2063
・本音で語るソーシャルメディアマーケティングの今とこれから
http://smmlab.jp/?p=2235