InstagramのハッシュタグまとめOGP

企業のInstagram(インスタグラム)活用の肝と言える「ハッシュタグ(#)」。今回は、自社投稿への効果的なハッシュタグの付け方から、ハッシュタグが付いたユーザー投稿の増やし方、ハッシュタグを上手にマーケティングに活用している事例まで詳しく解説します!

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1.Instagram(インスタグラム)のハッシュタグ(#)とは?

Instagramのハッシュタグとは、#マークを使って投稿のキャプションやコメントに追加できるタグのことを指します。

例)「#グルメ」「#犬好きとつながりたい」など

公開アカウントの投稿にハッシュタグを付けると、その投稿は該当のハッシュタグページに表示されます。ハッシュタグページでは、該当するハッシュタグが付いた全ての投稿を見ることができます。ただし、プロフィールを非公開にしているユーザーが投稿にタグ付けをしても、投稿はハッシュタグページには公開されません(※1)。

ユーザーは、インスタのハッシュタグを活用することで、自身の投稿をより多くのユーザーに見てもらうきっかけを作ることが可能です。また、自分の興味のあるハッシュタグ、よく見るハッシュタグをフォローする機能もあり、ユーザーはハッシュタグを利用ことでInstagram上で自身の興味のある情報を効率的に探すことが可能です。

2.企業のInstagram活用においてハッシュタグがもたらすメリット

Instagramは月間アクティブユーザー数が全世界で10億人(2018年6月時点)(※2)、日本でも3,300万人(2019 年3月時点)(※3)を誇り、幅広い性別・年代のユーザー層に利用されているプラットフォームです。多くのユーザーにリーチし交流を深められる場所として、企業のマーケティング活動でも盛んに利用されています。

Instagramの媒体特性や、Instagramを活用したマーケティング手法が分かる記事はこちら
Instagramマーケティングとは?5分でわかる、特徴・手法・ポイント解説【2022年度版】

このInstagramマーケティングにおいて、成果を上げていくために必要なのが「ハッシュタグ」の攻略です。ハッシュタグを上手に活用することで、自社の顕在顧客/潜在顧客に効率的にリーチすることができます。
では、具体的には企業のInstagram活用においてハッシュタグを利用することにどんなメリットがあるのでしょうか?

2-1.メリット①Instagram内で情報を探している顕在顧客への検索対策になる

Instagramは、他のSNSと比較し、購買行動への影響が高いことが特徴として挙げられます。2020年8月にアライドアーキテクツ株式会社が実施した調査によると、Instagramユーザーの60.7%が「SNSの情報をきっかけや参考に初めて利用するECサイトで商品を購入したことがある」と回答しており、他のSNSを抑え、Instagramがもっとも購買への影響が大きいことが分かっています。

SNSの情報で初めて利用するサイトでの商品の購入経験 アンケート回答グラフ

その他最新のInstagramユーザー実態についてはぜひこちらをご参照ください
Instagramユーザー実態が分かる!調査データまとめ

こうした購買行動を起こすきっかけとなるのがInstagram上における検索行動です。Twitterではキーワード検索がメインであるのに比較し、Instagramにおいてはハッシュタグを用いた検索が盛んに行われています。特に日本ではハッシュタグ検索が活発に行われており、日本のInstagramユーザーがハッシュタグ検索をする回数は、グローバル平均の3倍もあると言われています(※4)。
株式会社トリドリが行った最新の調査では、「Instagramであなたがよく利用する機能を最大3つまで選択してください。」という質問に対し、およそ半数の回答者が「ハッシュタグ検索を行う(46.9%)」と答えるなど、2023年となった今でもよく活用される機能のひとつであることがわかっています。(※5

また、18~39歳女性の約半数が店名/ブランド名などの固有名詞ハッシュタグを使い、最新情報の確認や、写真や口コミを参照しているというデータもあります(※6)。企業は上手にハッシュタグを活用することで、Instagram内で自社や自社と同カテゴリの商品・サービス情報を探している顕在顧客にリーチし、購買行動のきっかけを作ることができます。

ハッシュタグ使い方 アンケート回答図
出典:コムニコ/アゲハ「18~39歳女性のSNS利用スタイル調査」(2018年12月)データよりアライドアーキテクツ作成

2-2.メリット②Instagramハッシュタグフォロー機能で潜在顧客にも情報を届けられる

Instagramにはハッシュタグフォロー機能があり、例えば「料理」「旅」「コスメ」など、特定の話題に関するコミュニティのような役割を果たしています。

Instagramは他のSNSと比較し拡散力が弱く、ただ投稿しているだけではなかなか多くの人に情報を届けることが難しい側面がありますが、ハッシュタグを活用することでより多くの潜在顧客にリーチすることも可能です。

2-3.メリット③Instagramアルゴリズムにアカウントのジャンルを認識させられる

Instagramのアルゴリズムとは、「Instagramのシステムがそれぞれのユーザーにどんなコンテンツを表示させるか判断する仕組み」のこと。Instagramではユーザー体験の向上のため、それぞれのユーザーの趣味や利用の仕方にあったコンテンツを表示させるべく独自のアルゴリズムを採用しています。

このアルゴリズムを味方につけることで、アカウントの投稿がおすすめ表示されたり、フォロワーに優先的に表示されたりといったメリットがあることから、Instagramマーケティングにおいては、アルゴリズムの攻略も重要な課題のひとつととらえられています。
そんな中、ハッシュタグを上手に活用することにより、アカウントのジャンルや投稿の種別、「どんなユーザーに気に入ってもらえそうか」といったことを判断してもらいやすくなります。結果として、新規ユーザーとの接点創出や既存フォロワーへのインプレッション向上につなげることができるのです。

2-4.メリット④コミュニティ形成につながることも

ハッシュタグによってハッシュタグをひとつのコミュニティとしてとらえ、Instagram上でファンコミュニティを盛り上げていくこともできます。
同じ商品やブランドを愛用しているユーザー同士が、企業やブランド独自のハッシュタグを活用して写真を投稿することで、お互いが感じている商品やブランドの魅力、画期的な使い方などをシェアしあうことが可能。これらは、商品購入検討段階の情報を探しに来ているユーザーに対しても有効な情報となることから、Instagram上で独自ハッシュタグの利用を盛り上げることはファンマーケティングの観点からも非常に効果的であると言えます。

3.Instagramハッシュタグの付け方

3-1.ハッシュタグ付け方のルール

半角の「#」マークの後にテキストまたは絵文字を入力することで、ハッシュタグを付けることができます。

ハッシュタグには文字と数字を使用できます。ただし、スペースと、$や%などの特殊文字は使用できません(※1)

3-2.ハッシュタグは何個くらいつければいいの?

1つの投稿に使用できるタグは最大30個です。1つの写真や動画に31個以上のタグを含めると、 コメントを投稿できなくなります(※1)。

ハッシュタグを付ける際に「何個のハッシュタグを付けるのがベスト」という法則はありません。ハッシュタグを11個つけるのが良いという話もよく聞かれますが(※7)、あくまで一つの目安と捉えるべきです。また、ハッシュタグの数によってアルゴリズムに影響を及ぼすということもないようです(※8)。よって、数よりも、ハッシュタグの内容や質にこだわる方が重要だと言えます。

3-3.ハッシュタグをつけられる場所

Instagramでは

  • フィード投稿
  • ストーリーズ
  • リール
  • プロフィール

にハッシュタグをつけることができます。

特に、ストーリーズには独自の機能としてハッシュタグスタンプがあります。これを活用することで、ハッシュタグを強調したい場合、例えばそのハッシュタグをタップして同じハッシュタグのついた投稿を見てほしい場合などに指定ハッシュタグ投稿を見てもらいやすくなります。ただし、ハッシュタグスタンプは1回の投稿につき1つのみの使用となっているので注意が必要です。(テキストでのハッシュタグは複数つけることが可能です。)

また、プロフィールの紹介文にオリジナルハッシュタグをつけることで、自分たちのアカウントの特徴を端的にあらわすことにもつながります。
Instagramのプロフィール画面は、フォロワー以外のユーザーの閲覧が多くを占めており、アカウントをフォローしてもらうための表札のようなものです。プロフィールを工夫し、自分たちのアカウントの世界観や表現していくことなどを分かりやすく示すことで、親和性の高いユーザーからのフォローを生み出すことも可能なのです。

Instagramプロフィールについてはぜひこちらの記事もご覧ください。
Instagramの魅力的なプロフィールの書き方とは?企業公式アカウントのためのポイント解説

3-4.効果的なハッシュタグを見つける方法

①自社商品やサービスに関連するハッシュタグを調べる

まずは、自社商品やサービス名、競合商品のハッシュタグの状況を調べます。どのような人がどのような場面でハッシュタグ投稿をしているのか、どのようなハッシュタグと一緒に投稿されているかを調べることで、自社と関連性の高いハッシュタグを把握することができます。

②トレンドになっているハッシュタグを調べる

世の中のトレンドや話題になっているハッシュタグを付けることで、より多くの人にリーチできる可能性が高まります。
特に、自分たちのターゲットとするユーザーの間でどんなハッシュタグが使われているのかをリサーチして、投稿に上手に活用することが大切です。

③ワードの大きさ別にハッシュタグをピックアップする(ビッグワード・ミドルワード・スモールワード・コミュニティーワード)

多くの潜在顧客にリーチできるビッグワードから、自社のターゲットにより合っているスモールワードまでハッシュタグを大きさ別に4分類します。大きさ別にワードを考えることでバランスよくハッシュタグを付けることができます。

ワードの大きさ別にハッシュタグをピックアップ

3-5.Instagramハッシュタグ検索ツール2選

効果的なハッシュタグを見つけるために、無料で提供されているツールを利用するのもお勧めです。

①ハシュレコ

Instagramで投稿する時におすすめのハッシュタグを教えてくれる(レコメンド)ツールです。Instagramで投稿したい写真や動画のキーワードを打ち込んで検索すると、関連するハッシュタグを一覧表示してくれます。付けたいハッシュタグをクリックすると、そのままコピーしてInstagramに貼り付けられるので、とても便利です。

②instatool

おすすめの関連ハッシュタグを表示してくれるだけでなく、ハッシュタグの検索回数も調査できるツールです。一気に複数のキーワードを調べることができ、結果はCSVにダウンロードすることもできます。

4.Instagramハッシュタグ検索の対策

4-1.企業投稿/生活者投稿の両方でInstagram検索対策を

Instagramの検索対策というと、まずは「自社の投稿にどのようなハッシュタグを付ければユーザーの検索結果により表示されるだろうか?」を考える方が多いでしょう。

もちろん、それもとても大切なことですが、それだけではInstagram内の検索対策としては不十分です。もう一つ忘れてはならないのは、生活者から発信される投稿(UGC)の存在です。

自社の商品に関連したハッシュタグが付いた質の高いUGCがInstagram上にたくさんある状態を作ること、それこそがInstagram検索対策の肝だと言えます。

Instagram検索対策 図

InstagramにおけるUGC活用の詳しいお話はこちらをご覧ください
InstagramマーケティングにおけるUGC活用とは?メリット、活用ポイントを解説【事例あり】

4-2.理想的なInstagram検索結果とは?

ユーザーが自社商品に関してハッシュタグ検索をした時に、どのようなUGCが表示されるのが理想なのでしょうか?

①知りたい情報のUGCがある

ユーザーが求めているのは、同じ生活者による生の声・口コミです。サムライト株式会社の調査によると、生活者の好きな投稿として「リアルな日常生活の様子を伝える写真や動画」が48%でトップとなっています。

ユーザーがInstagram内で検索した際に、企業により作りこまれた投稿だけではなく、生活者が実際に商品をつかった際のリアルな感想や使用シーンが分かる投稿が表示されることが理想的です。

配信したいInstagramアカウントとFacebookページの紐付け 方法①
サムライト株式会社「20〜30代女性のInstagram利用実態を徹底調査!”見たい投稿”と”自分が投稿したいもの”は違う!?」(2019年7月度)よりアライドアーキテクツが作成

②十分な量のUGCがある

検索した際に十分な量のUGCがあることも大切です。検索した際にほとんどUGCが表示されないと、「この商品は人気がないんだな」と判断されてしまいます。

③日付の新しいUGCがある

日付の新しいUGCがあることも大切です。検索した際に、古い日付の投稿しかない場合、「この商品は最近あまり皆に使われていないんだな」という印象を与えてしまいます。

Instagram検索対策について、詳しく解説した記事はこちら
Instagramの4つの検索方法+攻略ポイントを解説!

5.Instagramハッシュタグ投稿の増やし方

Instagramハッシュタグが付いたUGC投稿の増やし方には、「オーガニックでUGCを増やす」「ハッシュタグ投稿キャンペーンを開催する」「インフルエンサーやモニターに依頼する」の3つの方法があります。

UGC メリットデメリット図

5-1.オーガニックでUGC投稿を増やすための工夫

①普段の投稿に添えやすいハッシュタグでの投稿を呼びかける

店頭、同梱物、メルマガ、公式SNSアカウントなど、あらゆる顧客接点でオリジナルハッシュタグでの投稿を呼びかけましょう。

アカチャンホンポの公式アカウントでは「#スマイル育児」で投稿を募集しています。Instagramで子供の日々の成長を発信している保護者のアカウントは数多く存在し、育児系のハッシュタグは自然に利用されています。アカチャンホンポの「#スマイル育児」は、こうした育児系アカウントをもつユーザーにとって使いやすく、またこのハッシュタグが広く使われることで同社のターゲットとする子育て層に対して「子育て世代に寄り添う会社」としてのブランディングにも繋がっている事例です。

ユーザーが投稿した「#スマイル育児」は、同社のInstagram公式アカウントでも紹介している。

キリンビール社のInstagramハッシュタグ投稿活用の事例はこちら
キリンビール社に学ぶ!UGC施策の裏側とこれから【Letro】

②ユーザーのハッシュタグ投稿を公式が紹介する

Post Coffeeは、毎月商品に同梱している小冊子に「#post coffee」のついたユーザーのInstagram投稿を掲載することで、さらなるUGCの生成を促しています。他のユーザーの素敵なUGC投稿を見せることで、「自分も投稿してみようかな」を自然に訴求することに成功しています。

Post Coffee Instagram投稿を掲載画像

Post Coffee社のUGC生成に関する取り組みについてのインタビューはこちら
UGCは全てのビジネスの根幹。PostCoffeeがUGC施策に本気で向き合う理由とは?

③ハッシュタグ投稿してくれたユーザーとコミュニケーションを取る

H.I.S.が仕掛けた「#タビジョ」は、Instagram内の旅行関連ハッシュタグとして定番となっており、2021年2月現在で「#タビジョ」のハッシュタグページには218万件もの投稿が集まっています。開始した当初は「#タビジョ」で熱心に投稿してくれているユーザーに個別に連絡を取りオウンドメディアに記事を書いていただくことでエンゲージメントを深めるなど、地道な働きかけを繰り返すことで、ハッシュタグを広めていったそうです。

H.I.S.社の「#タビジョ」ハッシュタグに関するインタビュー記事はこちら
Instagram上のハッシュタグ「#タビジョ」を仕掛けたH.I.S.のSNS戦略

この他にも、

  • 特定のハッシュタグを付けて投稿してくれたユーザー投稿を企業の公式SNSアカウントでも紹介する
  • 特定のハッシュタグで投稿してくれたユーザーの中から、毎月何名に商品をプレゼント などの工夫も有効です。

5-2. Instagramハッシュタグキャンペーンを盛り上げるコツ

Instagramハッシュタグキャンペーンを開催することで、短期間にハッシュタグ投稿を増やすことができます。ハッシュタグ投稿を盛り上げ、より多くの投稿を発生させるためには、いくつかのポイントがあります。

①参加する人自身が楽しめる企画にする

ただ商品を撮影して感想と共に投稿してもらうだけではなく、参加するときに楽しめる企画にすることでより多くの参加者を集めることができます。

花王メリーズの公式Instagramアカウントが実施したのは「#なりきりメリーズモデル 投稿キャンペーン」。これは、同アカウントが提供するARフィルターを利用し、商品のモデルになりきった写真を投稿するキャンペーンです。ARフィルターを利用することで写真撮影の手軽さが加わり、参加者が楽しい気分でキャンペーンに参加できている事例です。

②キャンペーン内容を分かりやすくする

キャンペーンに参加してもらうためには、どのような写真を撮れば良いのかなど、応募の条件が明確であることが大切です。応募条件が明確でないと、参加者が集まりづらい上に、思ったような投稿が生まれない可能性もあります。

かきたねキッチンの公式Instagramアカウントで実施された「#ハピたねタイム」投稿キャンペーンのキャンペーン告知投稿では、投稿クリエイティブ画像とテキストを使って丁寧に応募条件を説明しています。カルーセル形式を利用して投稿されたキャンペーン告知には、「こんな投稿待っています」と投稿写真のアイディア例が提示され、投稿内容をわかりやすく説明。テキストでもキャンペーン参加フローをしっかり記載しており、分かりやすいキャンペーンとなっています。

③ハッシュタグの指定は数を絞り、あとはユーザーに任せる

キャンペーンへの参加条件として、たくさんの数のハッシュタグを企業側からユーザーに指定することは避けるべきです。企業から指定するハッシュタグは多くても5個くらいまでを目安とし、あとはユーザーに任せましょう。そうすることで、キャンペーン参加のハードルを下げるだけでなく、ユーザーの周りの友人への拡散や、新しい訴求軸の発見にもつながります。

(企業指定ハッシュタグの一つに、企業との関係性を明示するハッシュタグを含めるよう留意しましょう。)

企業指定ハッシュタグ 図

Instagramキャンペーンについて詳しく解説した記事はこちら
Instagramキャンペーン徹底まとめ!やり方から事例、ツールまでを解説【echoes on Instagram】

5-3. インフルエンサー・モニターに依頼する際のポイント

インフルエンサーを起用し商品に関する投稿を依頼することで、影響力のあるUGCを短期間に生成することが可能です。

①商品や企業に共感してくれるインフルエンサー・モニターを起用する

インフルエンサーやモニターを起用するときは、フォロワー数や過去実績だけで選ぶのではなく、しっかりと普段のその方の投稿を見て、自社に合っている方なのかを判断することが大切です。また、起用の際には、きちんとブランドの説明をし商品を使ってもらうこと、その上で商品を気に入ってもらえた方に依頼しましょう。そのためのコミュニケーションを惜しまずにしてもらえることもポイントの一つだと言えます。

②コンテンツ内容については、原則インフルエンサー・モニターに任せる

生活者が求めている情報は、インフルエンサーならではの言葉で語られた感想です。企業が押し付けた言葉や、いい言葉ばかり並べた紋切り型の投稿は効果につながらないどころか、ユーザーからの信頼を失うことにもなりかねません。ブランドや商品の機能をしっかりとインフルエンサーに伝えること、薬機法等の誤解を招かない表現にすることは大切ですが、コンテンツの内容自体は原則インフルエンサーやモニターに任せることが重要です。また、広告主とUGC投稿者の関係性の明示も忘れずに行い、ステルスマーケティングにならないよう十分に留意しなければなりません。

6. Instagramハッシュタグを上手に活用している企業事例5選

①特定のハッシュタグがついたユーザー投稿をストーリーズにまとめて紹介

ぺんてるの公式Instagram(@pentel_official)では、ハッシュタグ「#pentel_life」をつけたユーザー投稿を呼びかけ、「pentel life」というハイライトでまとめてストーリーズでシェアしています。シェアするひとつひとつの投稿には、丁寧なコメントやスタンプなどが添えられており、同社の商品のリアルな使用感を伝えながら、ユーザーとの関係性を深めてていくコミュニケーションに成功しています。

ぺんてる公式Instagram
画像引用:ぺんてる公式(@pentel_officia)のハイライト

②特定のハッシュタグが付いたユーザー投稿を企業のLPや広告素材に活用

食品系D2C企業として業界を牽引するBASE FOODは、自社に関連するハッシュタグのついたユーザー投稿を、自社の広告用LPに活用しています。LPを見ている人に「これなら私もできそう!」と思ってもらえるユーザー投稿を厳選して掲載することで、LPのCVRを1.24倍にすることに成功しています。

basefood-lp

ベースフード社のInstagram UGC活用についてインタビューした記事はこちら
【CVR1.24倍に向上】BASE FOODが語る、D2C型マーケティングにおけるUGCの価値とは?【Letro】

③ハッシュタグを企業コミュニティ運営に活用

作業服大手専門チェーン・ワークマンが展開する「#ワークマン女子」は、同ブランドの女性層をターゲットとしたコンセプトストア。同時に同ブランドの商品をおしゃれに着こなす女性達がコーディネートを投稿する時に使用されているハッシュタグでもあります。
この「#ワークマン女子」は2020年ごろよりSNSで盛り上がりはじめ、このハッシュタグを用いた投稿は既に10万ポストを超えています。コンセプトストアをハッシュタグで盛り上げ、ワークマンを愛用するファンコミュニティを形成に成功している事例です。

「#ワークマン女子」検索結果 画像
画像引用:「#ワークマン女子」検索結果|Instagram

SNSやコミュニティを活用したファンとのコミュニケーション事例についてまとめた記事はこちら
ファンとの積極的なコミュニケーションに取り組んでいる施策事例10選

④ブランドイメージが伝わるハッシュタグで世界観を演出

からだにやさしい食品を販売するビオクラ公式ショップは、ハッシュタグ「#からだ想いの食生活」をキーワードに、公式Instagramアカウントを運用しています。たった一言だけで十分にブランドコンセプトが伝わるハッシュタグを活用することで、ビオクラの世界観を演出することに成功しています。

⑤ハッシュタグから自社への新たなニーズを発掘

「まるごとキューブだし」を提供するプレミ本舗は、モニターに「#まるごとキューブだし」のハッシュタグをつけたInstagram投稿を依頼、「#まるごとキューブだし」のハッシュタグページには、生活者が日々の食卓で思い思いに新しい出汁を楽しむ様子が投稿されています。同社は、これらのモニターの投稿を自社商品の使われ方の把握や新たなニーズの発掘に役立てています。

以上、今回はInstagramハッシュタグについて詳しく解説しました。使いこなすことで企業のInstagram活用の効率・効果をグッと引き上げることができる「ハッシュタグ」。本記事を、改めてハッシュタグの使い方を見直すきっかけにしていただければ幸いです。

アライドアーキテクツは、Instagram上のUGCを収集しLPやECサイト上に掲載、見せ方の最適化を行うことでCVRや引き上げ率の向上につなげるツール「Letro」を提供しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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